Mil orquiideas en medio del desierto - 砂漠の中心に咲く千の蘭 / HABAK

Mil orquiideas en medio del desierto – 砂漠の中心に咲く千の蘭 / HABAK

https://habak.bandcamp.com/

2025年4月4日に発売された、メキシコのネオクラストバンド HABAKのオリジナルアルバムです。
所有しているのは3LAからリリースの国内盤CDです。
激しさと繊細さ、怒りと希望が交錯する本作はアルバムタイトルが示すように、過酷な社会環境の中でも希望や美しさを見出そうとする姿勢を象徴しており、現代に生きる人々の孤独や絶望、怒りといった感情を音楽を通して表現したかのような作品です。
荒々しくも洗練されたリフとポストハードコア特有の叙情的なギターラインが融合し、美しい旋律と力強く感情的な絶叫、スポークンワードとノイジーな展開が組み合わさり、緊張感あふれる空気を生み出しています。
詩的でありながらも社会的・政治的なメッセージが強く込められた歌詞は、都市部の中での疎外感やアイデンティティの喪失感、そして混沌の中でも連帯と希望を見出そうとするかのような姿勢が描かれています。
エモーショナルでありながらも、社会や人間に対する鋭い視点と眼差しを併せ持つ作品で、ポストハードコアやクラスト、また思想性の強い音楽に惹かれるリスナーにとって本作は間違いなく響くであろう一枚です。
ジャケットはサウンドの激しさと繊細さ、絶望と希望の二面性を見事に視覚化したようなイラストレーションが施されていて、静かに横たわる朽ち果てた人間の骸骨と、その周囲には力強く咲き誇る無数の花々、そして蝶が舞っており、生と死、腐敗と再生が同居する構図となっています。
全体的に陰影の効いた深いトーンで統一されていて、パッケージ全体に荒涼とした空気感を与えると同時に、細密な点描や陰影からはイラストレーターの技巧と情念が感じられ、見る者に強い印象を残す仕上がりになっています。
ジャケットアートはEric Wolfe Sahlsten氏、インサートはEduardo V氏によるものです。

Tracklist

01. Mil orquídeas en medio del desierto
02. Desarraigo
03. Manual de un naufragio
04. Alienación y delirio
05. Interludio - En la tempestad
06. Notas sobre el olvido
07. Hacia el abismo
08. Dejemos hablar al viento

Design Credit

Portada por Eric Wolfe Sahlsten.
Insert por Eduardo V.